飲食店開業に必要な事前準備
2015年6月30日
飲食店の魅力とデメリットを理解し、かつ適性があると判断したら、次は開業に必要な事柄を理解しましょう。あとで困ることのないように、早めに不足分を補っておきましょう。
◎飲食店開業に必要な5項目
開業にあたり、一体どんな準備が必要なのでしょう。ここでは、開業時に絶対必要となる5つの項目を紹介します。
①開業資金
飲食店を一店舗開業するのに、総額でいくらくらいの「資金」が必要になるのか知っていますか?非常に大雑把な計算ですが、大体店舗面積1坪当たり100万円程度が必要だと言われています。
つまり、20坪のお店を開業しようと思ったら、総額で2,000万円の資金が必要となるわけです。その内、最低でも自己資金として1/3程度は必要でしょう。もちろん、もっと安くる方法もありますし、もっとお金がかかることもありえますが、とにかくまずは、「お金」がなければ始まりません。
②飲食店の経験
まったく経験がない仕事を1から始めるのは、やぱり無駄と言わざるを得ません。よって、アルバイトでも何でもよいですから、「飲食店の現場」を1度経験しておくことをおススメします。「開業のための修行だ」という気持ちで取り組めば、たとえ簡単な仕事でも、得るものは非常に大きいはずです。勉強のつもりで現場を経験しておきましょう。
③周りの人々の支援
飲食店開業にあたっては、周りの人々の支援が不可欠です。実際、成功した飲食店経営者の多くが、「友人が内装を安くやってくれた」「大勢のお客さんを紹介してくれた」「鮮度のよい食材の納入先を教えてくれた」などなど、友人・知人に助けられた経験をお持ちです。周りの人々の理解と信頼、そして協力があって、始めて成功できるのです。
④家族の理解
何度も触れてきたとおり、飲食店経営とは非常に大変な仕事です。成功するという保障はまったくありませんし、収入も不安定になります。肉体的にも大変キツいですし、生活サイクルも不規則になりがちです。
そういった状況の中で、よりよい仕事を行っていくにはやはり家族の理解が不可欠です。また、困難に直面したとき、家族の支えは何より心強いものになるでしょう。実際に開業する前に、家族の将来についてじっくり話し合い、理解を得る努力をしましょう。
⑤情報収集
飲食店に限ったことではないですが、やはり「情報収集」は成功率を高めるカギになります。飲食店に関する情報番組やグルメ雑誌、インターネットの口コミサイトなど、実に沢山のメディアが、「食」に関する情報を発信しています。経営者として、いま世間で何が求められているか、またどんなニーズが生まれそうなのかを分析するためにも、常に最新情報にはアンテナを張り巡らせておく必要があります。
2015年6月30日
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